amazonのKindleストアで「雨とプラットホーム その他短編」を出版しました。
少し前から、自分で電子本を編集して、出版できるKDP(Kindle ダイレクト・パブリッシング)というシステムが日本で利用できるようになりました。これは、作家自らが出版社に頼ることなく、自分の意思で書いた本をデジタル本にしてamazonから出版することができるというシステムです。
電子本というものに抵抗を感じるのが、紙の本に長らく親しんできた僕ら世代の感覚ですが、何らかの賞を目指して出版社に認められたり、お金をかけて自費出版するなど、思いきった方法やきっかけがないと、本にして人に読んでもらうことが難しいと感じている僕のような人にとっては非常にありがたいシステムです。
もともと日本でもバブーなどの同様のサービスがありましたが、amazonという巨大サイトに本を自由に出すことができるという事はかなり魅力的な話です。
というわけで、そのストアで「雨とプラットホーム その他短編」というタイトルで短編集を出しました。ここ3年ほど暇をみつけては短編に取り組んできましたが、その成果の第一弾です。
以前、東京で働いていたとき、五月さんというクライアントから、プラットホームに降った特殊な雨についての話を聞いた。その事が一番記憶に残っているというお話。
その表題作の「雨とプラットホーム」含む、「声」「トゥシューズ」「ポルノスター」「いかさま」「顔」収録の短編集です。
紙のページ換算でいくとだいたい11880ページ程度です。アマゾン換算。
ちなみに、本は有料です。250円。
無料でもいいから、読んでもらってなんぼという気持ちもありましたが、無料にしなかったのは、一定のレベルに達したと自分で思っている事。それに自分に緊張感を与えることが一番大きな理由です。無料にすると「甘え」が必ず潜んできます。甘えるとすぐに妥協する方向につながることは、経験上わかっていますので。もちろん売れれば僕のお小遣いが増えるというのもありますが・・・。
ともかく、最高の作品ではないにしても、自分が納得して自信を持って出せる作品を出すというのがモットーです。
どんな感じのものを書いているのか知りたい場合は、このサイトに習練中に書いた掌編がいくつか置いてありますので雰囲気だけでも確認できます。掌編は知り合いがお題をくれて、そのお題で話を書いていたものの抜粋です。また、今回の本編の試し読みはamazon経由で可能です。興味がある方はぜひお試しください。
※追記 ブラウザでEPUBデータが読めるようになるBiB/iというアプリがあり、お試し版を公開します。
「声」と「雨とプラットホーム」の途中までを読む事ができます。(一部ブラウザでは動作しないようです)
また、第二弾も企画中です。編集と校正が終われば、年末までには出す予定にしています。よろしくお願いします。
なお、電子本を読むためには、端末が必要です。対応している端末はまず各種Kindleです。
それだけでなく、スマートフォンやタブレットでも読めます。iPad、iPod Touch、iPhone、Androidなどで、無料のKindleアプリをダウンロードすることで読むことができます。
Kindle for Android(スマートフォン・タブレット)
もし読んでいただいて、感想など、このブログなりレビューなりでいただけば大変うれしいです。
よろしくお願いします。
6/26日追記:
※2版について
6月26日に、発見した誤字の修正とどうしても書き直したくなった「ポルノスター」リライトしています。すいません。
すでにポチられている場合は再ダウンロードすることで新しいものになります。
よろしくお願いします。