小説「十七回目の世界」を出版します。
第三回京都文学賞(優秀賞)をいただいた「十七回目の世界」(※「十七回目の出来事」を改題・加筆)を出版することになりました。
発売日は小説と縁がある17日と言いたいところですが2024年11月下旬(おそらく11月22日(金)頃)です。ちょうど大山崎のイベントもあることだし、いいなと。えぇ、いわゆる「カムバ」です。
これまでも何度か書籍化の話が出たものの、その度に立ち消えて「うーん、これはもう自分でやるしかないな」と考えていたところ、イベントで知り合いになった千葉の「本屋Lighthouse」の関口さんが「そんなら、僕がやりましょか」と手をあげていただき書籍化が実現しました。
「本屋Lighthouse」さんは基本的に本屋なので、商業出版ではなく、さりとて自費出版でもない、そんなスタイルです。なんとなく、むかしよく口にしていた「インディーズ魂」を感じます。
「十七回目の世界」は地元である「山崎」を舞台とした小説です。あらすじはこんな風。
「十三時十七分を超えろ」
一九八四年十一月十七日。京都・大山崎地区を襲った原因不明の大きな揺れ。そこにいた者、のちに入っていった者らは、ひとりとして帰ってこない。 閉鎖されたその地区=カヤに精神科医・尾上浩一は調査隊の一員として向かう。謎を解く鍵は子供の頃に離れ離れになった弟だった。
そして、最終選考委員だった、作家のいしいしんじさんにコメントを書いていただきました。
驚嘆した。小さな駅の周辺に、全宇宙のフシギと奇跡が込められている。
さらに、小説に出てくる手の絵を酒井さん家の「りんちゃん」に頼みました。こういう絵は大人には書けないよなといつも思います。
出版するにあたり、二人の方に協力してもらい、何十回と書き直して、出来ることは全部やったという満足感があります。
30歳過ぎたあたりから小説を書きはじめて、自分の本を出すというのは夢であり目標でもあったわけで、やはり嬉しい気持ちになります。すごく嬉しい。
そんな嬉しい気持ちをしっかり抱きしめているものの、静かなところもあります。たぶん、どこかほっとしているんだと思います。
とにかく「しつこい」だけが取り柄で、何度も挫けながらもここまで来られました。
苦しい時も諦めなかったことが全てです。自分よくやったなと思えます。過去の自分相手にまぁ一杯どうぞと、ねぎらってあげてます。
ようやく、ずっと好きだった人(本)たち、に曲がりなりにも加われることが、僕にはなにより感動的でした。
あとはもう、ただただ多くの人に届きますように、気に入ってくれる方がいますようにと願うばかりです。
さて、語ってばかりではしょうないので、販売のお話を。
まずは確実に販売している本屋さん
「本屋Lighthouse」千葉幕張
「Puolukka Mill」京都大山崎町(自分のお店です)
です。(どちらも通販があります。)
自分で書いて、自分の本屋で売るという原点回帰なスタイルが達成されました。
22日には売り出せるかな?という状況です。
また、今後取り扱い店が増えていく可能性があります、
もし、興味のある本屋さん、お店の方がおられましたら、直取引が可能です。ぜひお問い合わせください。
それから告知です。せっかくなので「出版パーティー」をしようということになり、11月24日(日)の17時から、Puolukka Millにて簡単なお祝いをします。
僕に直接お祝いを言って、買ってあげようという素晴らしいあなた、素敵なあなた、あなたです。なんなら即座に使えるハイタッチ券をつけるので、よければお越しください。
また当日、近くの「大山崎コーヒーロースターズ」さんが駆けつけてくれて、店内でコーヒーを出してくれることになりました。(コーヒーは有料です)
おいしいコーヒーを飲みながら、僕の幸せそうな顔(たぶんね)をちらっと見に来てください。
よろしくお願いします。
(※24日は大山崎おもてなしアンヌアーレの日の三日目です。昼間もずっとお店をやっています)