そろそろルックを決めないとね ロケ地探しその3
週末、お誘いを受けてロケハンに連れて行ってもらいました。
近頃は怖い絵コレクターです。
僕が住んでいるのは島本町で、その隣にある大山崎町界隈のロケ地探しです。
隣町で生活圏が同じとはいえ、名所以外はあまり土地勘がありません。そこで連れて行ってもらうことに。
17時半からざっと2時間程度でしたが、かっこええ場所が、ばしばし見つかっていきます。
ちょうど夏至だったというのも良くて、淡い光りのなかなか落ちない陽の中で回りました。
「どうですか監督?」
(※10年ぶりぐらいに監督と呼ばれて気恥ずかしい)
「OK 採用」
(※それなりに威厳を込めた発声を意識)
「ここなんていいんじゃないですか?」
「OK 採用」
「本当にいいんですか?」
「OK 採用」
てぐらい採用です。
そんなこんなで、ロケハンを重ねているわけですが、そろそろルック(画面の色)をどうするか決めないといけません。
ルックは映画全体のトーンになるので、とてつもなく重要です。
適当に撮影しても白黒が良い感じになるのは分かってますが、カラーはそうは行きません。
カラーはそのままなんとなく撮影してしまうと、テレビみたいなはっきりした色になってしまって、こりゃ使えないということになります。
カラーの嘘くささを、どう利用するかというのが悩ましいです。
とりあえずベースで考えているのは、映画らしくするために、彩度を落とし、後でコントラストを少しあげるというところに落ち着いています。
これに、ホワイトバランスをいじって調整します。
もちろん、色は編集時に加工できますが、一枚写真と違って、加工が簡単ではありません。ワンシーン全部加工すると編集にびっくりするぐらい時間とストレスがかかりそうです。そういうわけで後で加工は極力避けたいと考えています。なるべく現場で絵の色は決めたいというのが今の基本方針です。
試している設定は基本的に、スタンダードから コントラスト-2 / シャープネス-2 / 彩度-2 / ノイズリダクション-4 という設定で撮っています。画像を粗めに、彩度さげて、コントラストも下げますが、後で調整するという感じです。
この設定で撮影するとこうなります。
(※画面がガクっとなるのは得意中の得意のオリジナル仕様です)
8mmの時は単にレンズ前にフィルターつけるだけだったのが、今やめちゃめちゃ細かく指定できるようになりました。
模索するのは面白いんだけど、悩ましい限りです。
ともかく「なんとなく撮れっちゃった絵」だけは避けないとなと思うこの頃です。