「ちーたん、寝るから本読んで」寝落ちする夜のための絵本10選

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息子1年生になりました。そしてもう1か月ちょっと経ちました。
奥さんは弁当を作らなくていいことに歓喜していますが、僕の生活はあまり変化がありません。
むしろ気持ちはまだ3月。3月は色々ありすぎたので心はまだ置いてけぼりです。もうすぐ夏だというのになかなか切り替わりません。困ったものです。

で、今日の話題。絵本の話。

僕はもともと本がカバンに入っていないと不安になるタイプ?で、外に出る事ができなくなるほどの活字ジャンキーです。入れ忘れた場合は、その辺にある説明書とかジュースの成分表とかを見て心を落ち着かせなければなりません。電子本が読めるスマホがあればいいのかもしれませんが、僕はスマホユーザーではありません。予備の本とかいってカバンには常時本を数冊は入れています。昔は英語辞典までいれていたので、重くて苦労しました。

その流れで、生まれた息子にもぜひとも本を好きになって欲しいと思い、ほとんど毎日2、3冊、寝るときに声に出して読んでいます。「ちーたん、寝る!」と呼ばれるのは本を読めという息子の合図です。

で、布団に入って、息子の横に寝転んで掲げるようにして本を読みます。自分が疲れてしんどい時は、早く寝かしつけるために字数の多い本を選びますが、それはそれはどっちが力尽きるかの耐久レース状態。あまり文字が多いと息子が退屈がるので選定が難しい。有名どころの絵本も試したのですが、あまり興味を持たなかったりしました。同じ作者でも絵が違うと嫌だといったり。

で、息子を本好きにさせる大作戦を何年も続けた結果、彼は今「本を人に読んでもらうのが好き」という良く分からない状態に落ちついた1年生です。なぜか自分で読まない。人が読むのを聞いてるのが好き。

ソファに座って僕が自分の本を読んでいると、上から乗っかってきて絵本を目の前にどんと広げてこれを読めアピール。自分一人で読んだほうが読む速度も調整できるし楽しくない?もう、あなたひらがな全部読めるでしょ?といっても聞きません。

本を好きになったのか、物語を語る人の声が好きなのか、どうなんだこれという感じです。僕はあれでしょうか、かみしばいのおじさんか、もしくはテレビ替わりですか?

気を取り直して、恒例のおすすめの10冊です。今日の10冊は「寝かしつけの時に子供が楽めて、かつ何度読んでも苦にならない」というラインナップです。どんな絵本でも最初の1回目は面白いのですが、連続5回とか読むとさすがにもう勘弁してくれとなりますので。何十回よんでもOKな絵本を選んでみました。

1、夏のルール ショーン・タン

大人向けの絵本というジャンルが一応あるらしく、ショーン・タンは、その代表的な人です。とんでもない大作の「アライバル」の人。兄と弟の夏の日々を、妙なルールと共に描いた作品です。絵も話も何もかもが好みです。大ファン。
先日、新作の「セミ」が翻訳され、原画を含む約120点の作品と資料が公開される、展示会が東京であります。行きたい。行こうかな。<企画展>ショーン・タンの世界展 どこでもないどこかへ

2、よるくま クリスマスのまえのよる 酒井 駒子

これ、構成が映画みたいなんです。クリスマスの話なんですが、何回読んでも飛行機を降りるくまのところで毎度感情が揺れます。もう二度と会えない懐かしい人に会ったような気持ちになります。

3、あ、ひっかかった オリヴァー ジェファーズ

図書館で借りて、はははと大笑い。お気に入り。ひっかかった凧を取るために、木になんでも放り投げる話。

4、「古屋のもり」 日本昔話より

結婚する時に奥さんが持ってきた日本昔話全集みたいなものが、うちにあってその中の1冊。うわばみとの馬鹿試合「たのきゅう」と面白さ双璧ですが、僕が好きなのはこれ。

最初に読んだ時には、この物語の構成は、今はほとんど見られない斬新なものだと感じたものです。メタファーかつ駄洒落、ついでに後半の猿のくだりは、前半と全く関係ない話がきます。それなのにその話がないと締まらない。すごく面白い。僕、絶賛。虎も出てくる別バージョンがあるようです。

5、なつみはなんにでもなれる ヨシタケシンスケ

ご存知、ヨシタケシンスケさん、からはこれ。
この本は説教めいた所が全然ないので、気楽です。そして面白い。そしてもちろんお互いに「これなーんだ」と言い合います。


6、せんろはつづくよ 竹下 文子 (著), 鈴木 まもる (イラスト)

優れた絵本にはあの世感(幻想的)があること。だと信じており、それを確信したのがこのシリーズ。小さな汽車があり、そのレールを子供たちがひたすらひいていくというお話です。山あり谷あり。幻想ありです。


7、はくぶつかんのよる イザベル・シムレール

博物館の夜、展示物が夜な夜な動き出すというベタな展開なのですが、ベタを本気で押し通すと本当に面白くなります。絵が素晴らしい。細かい文字解説もあって、辞典のような要素もあります。


8、うずらちゃんのかくれんぼ きもと ももこ

もっとも読んだ本1位。これ呆れるぐらい読んだなー。どこにいるかなー?とか言いながら読んでました。もうあの頃の、めちゃくちゃかわいい息子は戻らない(涙。今や「よいこのマイクラ」見る!とかだもんな。

9、おばけのバーバパパ  アネット=チゾン, タラス=テイラー

知っているようで知らなかった「バーバパパ」シリーズ。1970年代なのに、内容は既にエコの話がもり沢山、素敵な家や土地を壊しに来たブルドーザーを、バーバー一家で撃退したりして喝采ですわ。誰かに見せてやりたい。1作目はバーパパパ誕生の話です。バーパパパって地面から出てきたって知ってました?

10、終わらない夜  セーラ・L. トムソン

だまし絵が、本当に好きで好きでしょうがなくて、これは息子がまだ産まれていない時期に購入した本。同じ作者の本が何冊か翻訳されているので、そちらも面白いです。

以上。寝落ちしない10選でした。

ちなみに、大きな本が多いので、寝落ちしそうになると本が落下してデコに本の角がぶつかることで防げたりするかもしれません(実話)

では、大人の皆さま今日の夜も寝かしつけ頑張りましょう。

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