4月になると、ここへきて(後編)

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「もし自分が総理大臣になったら、全てのコンクリートを引きはがします。そして土をむき出しにして、大地に息を吸わせてやります。」

今から10年ほど前、小泉さんの登場により空前のマニフェストブームが到来。僕も負けじと職場のお昼に「マイマニフェスト」を披露する。

そして、10年後、水無瀬駅のカレー屋さんのGoカレーで英語のレッスンに参加した時に先生から質問を受ける。

先生:If you were President what do you want to do?
もし君が総理大臣だったらどうしますか?

僕:I make raw to prohibit construction of houses not in harmony with the environment.
環境に調和しない家を立てることを禁止します。

カズヒロ! そこはrawsだrawはカウンタブルだぞ。

イエッサー(みたいな事を言ったような)

10年経て、僕のマニフェストは多少丸くなったものの意図は同じだ。先生も近所に真っ黄色な家が建ったのが気に入らんみたいな事を言っていた。

さて、後編です。。後編はやや書くのが重い。全く気乗りがしない。なぜなら選挙の話だから。

そう、僕の住んでいる島本町はこの4月に選挙が始まります。

3期続いた町長が引退するという事で、変革の時期がきています。町長と議員を決める選挙があります。

元々、島本町の選挙というのはなかなか楽しい感じで、狭い町内を10数人の候補者が練り歩きます。各自がどのように「しまもとが好きか」を連呼して歩く姿は仮装したお祭りのようで
見てて面白く、誰が勝っても、選挙の時だけ頑張っていつもは何してるか全然分からんような人でも、取りあえずいいかなと思ってました。

でも今回は、そうではない。
維新が乗り込んで来て、高槻市との「合併」「大規模開発」の話を持ち出してきた。そしてまだ選挙期間でもないのにポスターの大量投下。それから選挙カーで違法じゃないのそれ?というレベルで候補者の名前や、危機を煽るだけのデマを連呼。今までと選挙の雰囲気が違います。

 

 

ところで、僕は1年半ほど前に「まちのこし」という活動で島本町と大山崎町を舞台とした映画「家路」を監督・製作しました。
 
「まちのこし」はざっくり言うと、開発によって町の発展を目指すのではなく、今既にある、まちの良い場所を、発見して残していこうという活動です。
町には良い風景や古い素敵な家がたくさん残っています。それを残したいという気持ちがあったので、そのコンセプトを考えていた映画に取り込みました。
 
その時、ロケ地を探して町中を歩き回りました。採用した場所もしなかった場所も、素晴らしい場所はいくつもあって、それは全て記憶に残ってます。だから覚えている田んぼ一つ、良い家が一つ消えるだけで心が痛みます。古い物を維持するのは大変な事も知っていますが。それでも痛む。

 

なので、維新の頭ごなしの選挙方法は、正直辛い物を感じています。はっきり言えば不快です。大事にしている所にづかづか入って来られるような。

そして、自民党と公明党も維新と手を組みました。これも驚いた。本当にそれでいいんですか?と目を疑う。候補者の中には、映画を応援してくれた人もいます。ちょっと信じられないという気持ちでした。

映画を撮影していた時に痛感した事があります。
それは良い景色も建物も、努力しないと残らない。撮影中ですら、休み無く素敵な場所は消えて行きました。

例えば「みなせ野オーガニックマーケット」という市が水無瀬神宮ではじまりました。市自体は素晴らしい。でも、その開催場所はかつては公園があって小さな森があり、平和の石碑が立っていた場所。

ある日、なんの通告もなくいきなり公園は駐車場に変わっていました。新しい市ができた事を喜びながらも、市に行った時に心が少しだけ痛みました。
(※ここの公園はワンカット映画で使った)

素敵なマーケットが開かれる事が救いです。

 

 

政治的なものは苦手だけれど、今回は3党が開発と合併を引っさげてきたので、もう政治的なものでないと対抗できない。
悩みながらも、選挙活動を多少支援することにしました。

だから、とりあえず時間があればこれに参加してください。

 

 

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山田紘平(こうへい)氏です。

今度町長として立候補する方です。もうしてるのかな?
この人を支援することを決めたのは、町の人の話をきちんと聴こうとしている人だから。

お子さんとも、以前少し遊んだことがあって、そしてこれまた素敵なお母さんです。僕の素敵お母さんリストに今も健在です。(キモいと言わないように)

彼は、大型開発ではなく、まして合併でなく、小さい事を武器として町を作って行こうとしています。

入りますか?イオンとか大きなものが島本町の駅前に。
島本が他の町と違うのは、そんなものが町にないから。田んぼや自然が多く残り、それでいて交通至便。
それが強みでしょう。一番の強みをつぶしてどうするんでしょうか?

さらに、住民であれば色んな要望があるはずです。僕の場合だと待機児童の解消(このブログの前編での出来事。同じ目に誰かがあわないようにしてやってくれ!とか)

他には医療費助成とか(子供の医療費完全無料にとか)今までなんでやらんかったん?と思わんでも無いもの。それを直接言える町の雰囲気になると期待しています。

(※余談ですが、医療費助成は推定1300万円が1年でかかるそうです。もっと高いと思っていたので、これなら町の行政改革で十分いけそうでは?合併なんかしたら事務コストやなんやかんやで1300万で済まないよね・・。)

こうへい氏は意見を聞いてくれるでしょう。これまで町政との一番の違いはそこにあると思っています。

 
だから、幼稚園の空に浮かぶあの旗を本当の意味で守ってくれる人だと信じます。

で、「山田こうへいと語る島本・今・未来」に参加するのを決めたら、もう一つお願いがあります。

語る会の中でこっそり歌を歌って下さい。

歌うのはハッピーバースデートゥユー。なぜなら僕は4月4日生まれ。今日この日が誕生日だからです。

もちろん心の中だけでも結構、ハッピーバスデーをうたってください。

もちろん声に出してくれてもOK。

そう、できれば、僕が自転車にのって菊池桃子の歌を、あるいは息子が仮面ライダーの歌を歌っている時みたいにして。

 
 
「山田こうへいと語る島本・今・未来」

★4/4(火)14時~15時半
★山崎・第二コミュニティセンター
(スーパーFRESCOの近くです)

会場地図URL:

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