恐怖のハマリソフト「adobe encore」でDVDを作成する。音ズレやら画ズレのこと

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自らが苦しんだ事を世間の皆さまと共有する、備忘録の時間がやって参りました。

今回のテーマはadobe encoreです。

adobe encoreはadobe premireなどで編集した動画データを、DVDやブルーレイなどのメディアに書き出す事を、主な目的としているソフトです。adobeがパッケージのソフトをリリースしなくなり、クラウドタイプの課金制に変わった辺りで、Encore CS6のバージョンを最後に開発が終了。バージョンから数字が消えてCCになった今は隠れソフトとなっています。(※adobe premire CCを申し込めば無料で使えるようになっています。)

開発が止まった理由は、欧米ではDVDやブルーレイなどのメディアはもはや死に筋で、ほとんどの人がレンタルビデオ屋には行かず、映画やドラマはhuluなどの配信が主流になってしまっているので、DVDを作るソフトはもう不要という判断なんだと思います。

で、だいたい、こういう開発が終わったソフトは、システム業界で言うところの、いわゆる「枯れた技術」と相場が決まっているはず。古い代わりに調べつくして完成度が高いソフトではないかと期待して使い始めたのですが、期待はとっても高いレベルで裏切られることになりました。

で、本日は僕が捕まった苦しみを3つ紹介していきましょう。

第1の問題 DVDがそもそも書き出せない

忘れもしないあの日、徹夜状態が続く映画の最後の仕上げで何とかデータは完成。さぁDVDに書き出すぞと書き出した時、「エラー」を連発。何度やってもDVD-Rのメーカーに問い合わせてくれという表示。

この時は、数時間粘って時間がなくて諦めました。後々このせいで、映画の上映ができなくなりかけて痛い目みたのは今でも怖い記憶です。

その後、何ヶ月か断続的にテストや調査をした結果、ついに結論を得ました。

adobe encoreは二層式のDVD-Rにまったく対応していないという驚愕の事実を突き止めて、激しく脱力したのを覚えています。

もしかしてPCのスペックが足りていないとか、メーカーが合ってないかもと書き込みの機器を変更したり、色々試した大量の各メーカー発売のDVDRをどうすればいいのでしょうかね。

というわけで、二層式はDVD+Rのみ対応です。adobe encoreは二層式はDVD+Rのみ対応です。2回書いたぞ!

大きな電気店かネットでしか売ってなさそうなので、探して買いましょう。

第2ラウンド、音ズレ祭りです。

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続いて登場は音がズレる問題です。

ハマったデータは全体で38分程度のもの。上の画像をみていただくと分かると思いますが、音声の方がわずかに長いです。
premier編集していた時はまったく同じ長さでした。

最初は合っているのに、後半にさしかかると徐々にズレテいき、最後の数分は軽く5秒はズレます。
5秒というと大した事ないように見えますが、たとえばセリフだと口がパクパクした後で、セリフが始まります。
ライブの映像なんかの場合は、ピアノの音がずれて目も当てられない状態です。
ファイル全体の分数も数秒変化しています。

adobe premireでは合っていたのにmpeg-2-DVDに書き出してencoreで読み込むとずれています。

これは本当に苦しみました。何度も編集で手を加えても結果は同じ。

ふと思いついて、premireに戻してみると全くずれていません。え?どういうこと?

いったんDVD書き出してみると、これまたずれていません。え?どういうこと?

というわけでadobe encoreのタイムコードは無視してよいという結論を得ました。

問題は解決していませんが、取りあえず焼くことはできます。
adobe encoreで何かしら編集するのは止めた方がいいという気持ちが最大値まで高まりました。

このソフトは金魚すくいの「すくい」の上に、動画を載せているぐらいの気持ちで扱った方がいいでしょう。
油断するとすぐに破れ(ハマる)ます。手は加えずに黙って通過してもらうようなスタイルで利用します。

別のソフトがあるならそちらでやった方が良いと強烈に思いました。
たまに画像がガクガクするし、もうタイムラインいらないんじゃ?

第3の問題 ファイナライズ問題。

そうこうして作成したDVDを渡すと、先方から「パソコンでしか見れないんだけど」という返事がきました。

思い当たる節があるので、確認するとやっぱりそう。encoreでファイナライズを選択する項目がない。

どこさがしてもない。ない。ない。

で、さらに調べるとadobeにそういう仕様です。ファイナライズしたいなら他のソフト使ってくれたまえ、というコメントがありました。

adobe encoreでisoファイルでいったん書き出し、そこから別のソフトで取り込んでDVDに焼いてファイナライズします。

まぁ二度手間ですね。これ。

もう一度言いますが、別のソフトがあるならそちらで全部やった方が良いと思います。

ちなみに、ブルーレイはファイナライズという概念がないので気にしなくてOKだそうです。

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文句ばっかり言ってもあれなので、褒めポイントを書きますと、Photoshopファイルがダイレクトに読み込めるので、メニュー画面など高度かつ自由度の高いものが作れます。でもそれだけかも。。。

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