結局、感謝だった。
映画の製作が終わったらどういう気持ちになるんだろうな、と漠然と考えていました。
開放感がすごいだろうなと思っていましたが、そんなことはありませんでした。
終わったという状態がうまく飲み込めない。企画を始めてから1年半の間、ずっと頭の中に映画の事が居座っていたわけで、おいそれとは感覚がついていかないようです。
一区切りついたなと感じたのは、編集ソフトのプレミアで7時間かかるエンコードが終わった完成披露パーティー当日の朝6時半。これでひとまずは上映ができる状態になったなと一息ついた時です。
そう思ったら、自然に協力してくれた人への感謝の気持ちが湧き上がってきました。
静かな朝で、となりで早起きの息子がトミカで遊んでいる。
とりあえず出演者の一人でもある息子をぎゅっと抱きしめて、
「何も言わず出てくれてありがとう」
「言ってもわかんないだろうけど、ありがとう」
と伝えておきました。
息子の返答はバナナ食べたいでしたが、
バナナがなかったので、りんごを剥いてやりました。
シナリオを7回も書き直して、それでも話の意味が分からない?で、僕の説明を出演者とスタッフのみんな待ってくれた。今もたぶん意味は分からない所はあるかもしれませんが、それぞれ好きなように解釈してもらえるとうれしいです。
披露上映会はプロジェクター絡みのトラブルもあり、上映できないかもと焦りましたがなんとかなりました。上映中もパーティー中も僕はとても幸せでした。
一度は、映画をやめてしまった。
でも、もう一度やってよかった。
生活との両立が厳しくて何回か本気の喧嘩もした妻のPuoにも「やると言ってくれてありがとう」と言われて崩れそうになりました。
冷静な部分では、まだまだ内容をブラッシュアップする必要があると感じているので、引き続き編集と音入れを続けます。10月31日(土)に大山崎町で一般公開があるので、それまでまた頑張ります。
僕を励まし、協力してくれた方皆様にとびきりの感謝を。
あなた方一人一人がいなければ、ここまで来れませんでした。
ありがとうございました。