君は「AINOU」を知っているか?

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山崎の新名所に「中村佳穂通り」という場所がある。

通りに行くにはJR山崎駅が最寄り駅。駅を降りてすぐ右折、デイリー(コンビニ)を脇目に直進、2階建ての駐輪所横の細い道を抜けると、角地に天ぷらで有名な「三笑亭」、道路挟んだ向かいに関白藤原道長が立ち寄った記録の残る「関大明神社」が見えてくる。

ここは京都と大阪の県境でもある。そして、そのまま道沿いにまっすぐサントリー方面へ向かうその道が「中村佳穂通り」である。

くしくも、そこは西国街道と呼ばれたり、サントリー通りとか呼ばれたりもするが、今日ばかりは「中村佳穂通り」で決まりだ。

なぜなら、ときどき、本当に時々、その道で佳穂さんにばったり出くわすことがあるからだ。ここは「中村佳穂通り」ではあるが、僕の通勤路でもある。まぁ、駅へ向かう町民の大部分にとっても通勤・通学路でもある。裏道を除けば、道はこの辺りではこの1本だけだし。

実を言うと、町にある道の中でこの道が一番好きだ。古臭くて、昭和の香りがする懐かしい家がまだ残り、とびきり道が狭い。でも少しだけ坂になっていて、空も見える、夜歩くと何故か気持ちが高揚する。滑走路を歩いているような。どうしてだろう。考え事をしていて一番良い考えが浮かぶのはいつもこの道だ。

ここを佳穂さんは、ウォークマンを聞いてスタスタ歩いている。グルーヴィーにとでも言おうか。
出会うと、最近どうですか?今からライブ?などと、たわいない会話をするが、ファンの僕としては内心うれしくてたまらない。

一度、本当に落ち込んでいた時に、ばったり出くわして、嬉しさに泣きそうになるのをこらえたことがある。今日ひょっとして会えないだろうかと思っていたら本当に会えた。これはもう特別なプレゼントかと思ったものだ。

そうだった。今日11月7日(水)は、ついに彼女の新しいフルアルバムが出る日だ。タイトルは「AINOU」(i knowと読む)。タワレコで買いたいと思っていたのでタワレコで速攻購入。CDは前日発売になるので、実際は6日に買った。まだ店員さんが品出ししてて、並べている所を横から1枚失敬。特典のステッカーもついてました。

お店での扱いも大きくて、平台で試聴可能仕様。腕利きのバイヤーが選ぶタワレコメンにも選ばれて、エイチオシというHMV推しにも選ばれているそうな。僕がタワレコを好きな理由が、このタワレコメンのコーナーがあるからで、いつも良い音楽が選ばれている。このコーナーに入るのがすごいと思うが、実力からして当然だろうという気持ちもある。

『AINOU』
発売日:2018年11月7日(水)
価格:¥2,800+税
<収録曲>
01 You may they
02 GUM
03 きっとね!
04 FoolFor 日記
05 永い言い訳
06 intro
07 SHE’S GONE
08 get back
09 アイアム主人公
10 忘れっぽい天使
11 そのいのち
12 AINOU

ところで、彼女と音楽の事以外は、あまり話したことがない。炭酸が好きぐらいか。

6月に映画の上映会で歌ってもらった時に、アルバムの制作の裏話も教えてくれて、アルバムはスペースシャワーから出すよと、でも所属はしているものの、その中で音楽レーベル・AINOUを設立したと。

もうそれは完全に自由裁量でいいらしい。好きな場所で好きな音楽をやってよしと。ただそれを応援させてくれという話だったと。いい会社だ。そんな契約あるんだと。内容に口出し一切しないからと。すごいね。

ところで、私見ながら遠目から見ていると、佳穂さんは一見、もたもたしているようにも見えていた。あれほどの才能なのに、なぜ人気が爆発していないのか。音楽への強すぎるひた向きさ知って、それってちょっと弱点じゃないかなと思う時もあった。悪い誘いから彼女を守っている音楽への真摯な態度が、時には人を遠ざけているのかもしれないなと。でも、そんな考えはそもそも間違っていたみたいだ。人生を音楽を中心に置いて歩む事、ただそれだけだったんだなと。

自分で好きにどこへでも行っていいという自由と責任。今回はただのメジャーデビューみたいな話ではない、楽に動ける誘いもたくさんあったろうに、自分でやりたいようにやって、一歩づつ歩いて行って自力で獲得した場所だ。そんなことは誰にでもできる芸当ではない。歌がうまくたって、ピアノがうまくたって、そこまでできる人はそうはいない。計り知れない苦労だってあったろう。そこが何よりもすごいと思う。

僕はただアルバムが出るのを期待しすぎて、不足気味の中村佳穂成分を求めて、持っていなかった各種音源を集めて待っていた数か月だった。

話題のとびきり素晴らしい「忘れっぽい天使&そのいのち」を貼っておく。

聴くといつも絵が見える。だいたい町の上空とか大きな所が。ものすごく遠いのに近く感じる。そういう場所が見えているのだろうか?街中で見る空みたいに。

「AINOU」を聴く。まだ通して数回だけだが、素晴らしいアルバムだ。タワレコで視聴して「すごい」とつぶやく自分がいた。

凝りまくった踊れるポップスから、頭の中に直接入ってくるようなあの声。どうしても目が潤んでしまう弾き語りの曲。
これはコンセプトアルバムだ、全曲通して聴いて、その後で、言いようのない感情が、消化しきれない気持ちが残る。
そうしてまた一から聞き直す。これは誰かのサウンドトラックだ。生きていることの。

知らない人はきっと驚くだろうな。町の体育館で「シャロン」の数コードを弾いたのを見ただけで、僕が心底驚いたように。
たくさんの人がCDを手に取って、興奮しているのが目に浮かぶ。素晴らしい風景だ。

AINOUのリリースおめでとう。そしてありがとう。
僕はいつも「中村佳穂通り」を歩いて励まされています。


おまけ画像。お邪魔した秘密基地にて。
息子よ、君の横にグレートなシンガーがいるのだがね..

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