Embrace your inner shark 第二幼稚園跡地のこと

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「年長さんになったから、もうだっこしていらん」と突然、息子から宣告されたのがつい先月。いつものように抱き上げようと広げた僕の両腕はそのまま宙をさまよっております。あれだけの抱っこ魔がついに抱っこしてくれと言わなくなったのは心の底からの驚きです。そう、うちの息子は今年の4月に年長さんになりました。

 

先日も、久しぶりに制作した映画「家路 on the way home」の上映会を開催した時に、スクリーンに映る息子の姿と今の息子を比較して、ああ本当に大きくなったなと実感していました。

そのうち、歩くときに手もつないでくれなくなるだろうし、ひとりで出かけたりもするだろうし、果たして僕はちゃんと子離れできるんかな、なんて不安を覚えながら過ごしました。自分で撮影したシーンながら、僕は彼の出てくるラストシーンがとても好きです。撮っといてよかった。ここで宣伝。もっか映画「家路」のDVDが発売中でございます。よろしくお願いします。

 

さて、今日の本題です。今日は再び島本町立第二幼稚園のことになります。もうお腹いっぱいと言わないように。
例によって長いですがお付き合いください。

 

息子の通う島本町立第二幼稚園(以下二幼)は今年度で閉園になります。昨年9月頃から、いろいろあった末に(以前の記事参照)今年度で閉園になり、そのあとは認定こども園にしようという話になっています。

 

いつもクリティカルな情報を出してくれる「しまもと町民の会」さんの情報によると、今年の9月の議会で、おそらく二幼閉園の議決が取られ、正式に確定するようです。そして問題となっているその跡地に何を建てるのかの話になります。

 

言いたいのは、本当にこの流れのまま「民間」認定こども園を建ててよいのだろうかという問いです。公立のこども園でなく民間でいいのか?という疑問です。

 

そもそも町の考えは、最初からずっと「民間の認定こども園」を建てるというものでした。理由の主たるものは財政です。民間こども園は保育機能も持たせるのと、待機児童解消と第四保育園の耐震問題もからんでいて、200人の収容を想定しているために、それなりの規模の施設にする必要があり、建て替えに5億程度かかると町の教育委員会では試算しているという話でした。

 

民間であれば補助金が出る(4分の3程度)ため、二幼廃園(統合?)で揉めた時に、公立での存続を希望する保護者の発言が多数あったものの、民間での設置が前提の扱いで話が進んでいます。そもそも現山田町長の公約にも民間こども園を設立とあるし(まさか二幼をつぶしてとは思ってなかったですが)、議員さんのほとんどの方が、お金かからんのなら民間でいいんじゃない?という感じです。

 

ただ、この二幼の閉園問題の時に参加したタウンミーティングの時に、町長は「もし本当に公立の民間こども園を町の方々が推すのであれば、検討することはできる」という話をされていました。残念ながらその時に行われたタウンミーティングは画期的であったものの、参加資格が幼稚園と保育園の在園の親に限られている上に、僕が参加した会場は日程の都合で保育園だったこともあり、第二幼稚園の話はほぼ出ませんでした。実際保護者も疲労していたのか参加者が少なかったように思います。

 

それから半年以上が経過し、その後、特に役場から伝わってくる話はなく、仕事に追われているのかいったん無風状態でした。その間に島本町では、大きな問題になっているJR西側の開発話や、それに関連したとてつもなく残念な某議員さん達による暴言&議会ボイコット問題&ちらしバトルやらで大荒れ。
第二幼稚園絡みの次のタウンミーティングはいったいいつ開催されるんだろうかと思いながらも、僕もとりあえず日々の生活が忙しいので、個人的に町絡みの話はついていくのが精一杯な感じでした。正直少々頭の中で処理しきれない部分が今でも多いです。

 

なので、もうこのまま何も言わず、黙っていればいいかもしれんなと。公立じゃなくても民間認定こども園が絶対ダメなわけじゃないだろうし、そんな言い訳をして二幼の話題は正直は避けていた所があります。閉園問題後の保護者間のちょっとしたごたごたも影響して、正直考える余裕がない。

 

でも、心のどこかで、あれだけ関わったんだから最後まで見届けるべきでは?という内なる声が響いていました。少し前に戸田議員さんに幼児教育の集まりに誘ってもらったり、2歳児のお子さんがいる知り合いのお母さんの進路?相談にのったりした時に、何かすべきではないかという気持ちにだんだんなってきました。家でもぽつりぽつりと「跡どうなるんやろうな」とか「この状況、K次長まじで大変なんと違うかな」「何かできることをした方がよくない?」という会話も少しづつ出てきました。

 

ところで、こないだというか、昨日おとついぐらい。幼稚園で歯の磨き方指導をする会がありました、その前に来られていた教育委員会の方の話を聞く機会があって「島本の第二幼稚園は大阪で最も環境が良い幼稚園だと思いますよ」とさらっと言われてました。まるで当然でしょうという風に。それを妻のPuoが聞いて、え、本当に?と。
えーと知ってました?大阪で一番なんですって。

 

気に入って通わせている幼稚園ですが、まさか大阪一番の称号を授けてくれる方がいるとは思っていませんでした。半分冗談かもしれませんが、それを聞いた僕と妻にはすごく響きました。何度も言ってますが、第二幼稚園の環境は最高です。敷地を大きくはみ出して水無瀬川を中心とした園周りのテリトリーの広さ、園庭そのものも広いし、空の高さがすごい。道路向こうの山の緑や紅葉の美しさ、虫や鳥がうなるほどいて、畑で作物の体験もできる。通園の道ですら素晴らしい。

 

すぐ隣に中学校と小学校が隣接していて、時々遊びにいくこともできる。それから一番肝心の先生方。いい感じで力が抜けていながら、色々あったとしても子供の事については、全力をつくしますとはっきり言ってくれる存在。本当にそうかもしれません。大阪一でもおかしくない。こんな園は他にないなとは思ってはいましたが。

 

 

僕は、ずっとどうなんだろうと思っていました。民間と公立。どっちがいいのか。でももう確信しています。お金がかかるかもしれないが、町立のこども園を立てるべきではないかと。息子はあと何ヶ月かで卒業になるでしょう。息子はそこに通うことはない。でも、大阪で一番とまで言われた園。何十年もかけて、培って来たものを本当に手放して良いのか。他の何かを取りやめても、この跡地にお金をまわすべきではないですか?島本の良さをまた一つ失うことになりませんか?

しまもと町民の会ではこう書いています。
 

第二幼稚園の閉園は、単に「1つの幼稚園がなくなる」という話ではありません。これは「島本町の保育基準の高さ」を維持してきた公の幼児教育の一端を諦め、地域をつなぐ場所を手放すということです。

 

民間でも同じことができるのでは?という疑問はもっともです。もっとよくなる可能性もあると思います。僕もそう思っていました。でも同じぐらいダメになる可能性もある。第二幼稚園もずっと順風満帆だったわけでもないわけで、過去には閉鎖的になり、よくない状態に陥っていた時期もあると聞いています。でも、それも保護者や町の人事による介入で改善してきたわけです。

 

島本町は某保育園の誘致のトラウマが根強く残っています。さらに過去の明らかな失敗で大阪市を上回る待機児童を出しかねない状態です。今年の春の役場の教育委員会の人事移動もあり、今役場がしっかり機能してるかどうか心配です。公募にして、この苛烈なスケジュールであれば、もうどこかが応募してくれたらもう何も考えなくても飛びつく状態になっているのが正直想像がつきます。

 

民間になった場合に特に怖いのが閉鎖的な運営で「これがうちの保育方針だから」「気に入らなければよそへどうぞ」といわれてしまうのではないかということ。子供を通わせている方は分かると思いますが、親は園に子供を人質に取られたも同然なので、何も言い返せない。(※これ実際に言われたことがあると聞いています。)公立であればそのクレームは教育委員会に言う事ができます。そして改善を図れるはずです。
そして、これも重要な民間の保育園・幼稚園でかかる費用の増加です。国の方針として無償化を進めているとはいえ、必ず出てくる制服代とか細かい支出はばかにならないはずです。

 

二幼の跡地の施設は、第四保育園の耐震対策の際の幼児の受け皿としても計画されています。その際に民間にした場合に本当にうまく機能するのか?公立→民間への移動になることに本当に対応できるのか。なぜなら待機児童の本当の問題は、場所でなく保育士のなり手の少なさです。建物じゃない。今活躍している公立の先生方は止むを得ず島本町を離れるのではないですか?その場合、人数制限がかかった場合の移動は可能なのか。保育や教育の質は担保できるのか・・。

 

戸田議員さんは自身のブログで言います。

(二幼の跡地を)公立にした場合は、実質は「第四保育所と第二幼稚園の統合による町立認定こども園」となり、町立幼稚園の園区や保育や保育士の引き継ぎの課題について、その多くが解決できるはずです。保育所と幼稚園、それぞれの正規雇用の職員が、これまでの経験値を最大限に活かして研究しながら、「島本町の認定こども園」をつくりあげていくことが理想的。

 

その通りです。

厳しいのは施設もそうですが、保育士の慢性的な不足です。仮に今回の事で信頼できる先生方を失うようなことは本当に惜しいことです。

 

マンションの建築ラッシュでスケジュール的にきつい事は素人でもわかります。でも、ちゃんと考えて欲しいと思います。そして町はなるべく早く町民へ向けて、タウンミーティングを開くべきだと思います。参加資格がある人はもちろん全町民です。幼稚園には外部からボランティアなどで多くの方が参画しています。一部の人に少しタウンミーティングをしたからといってそれでOKとは全くならない。

 

同じ間違いをしないでください。第二幼稚園の閉園の話を切り出した時の失敗を繰り返さないでください。もし教育委員会のキャパを超えているなら、我々町民主体で役場と町民と先生方(当然先生方は必須です)が参加する会を開いてもいいではないですか?段取りやらなんやらも自分たちで参加していけばいいのです。僕の希望は町立ですが、将来世代に金銭的な負担を残さないという理由で、そこで民間という結論になるにしてもそれは受け入れられます。だからこのプロセスだけは抜いてはいけない。

 

通わせている僕らでさえ、いまだに無くならないとその価値がはっきりわからないんです。迷うこともある。だから精一杯想像力を働かせてイメージしてください。あきらめずに理想を追うことを忘れないでほしい。

 

今週、住んでいるマンションの空いていた隣の部屋にお隣さんが引っ越して来ました。挨拶に来られて、よろしくお願いしますと素敵なタオルをくれました。小さい子を抱っこ紐にかかえて。子供はたぶん1歳に満たないぐらい。30歳ぐらいの若い夫婦です。新しい生活に期待が膨らんでいるその顔は、まるで僕らの10年前そのものだ。

 

彼らに大阪で一番の施設を用意しておきたい。今、僕は単純にそう思います。多少へこんでましたが色々声をかけていただいた方ありがとうございます。折家は復活しました。だから、関係している方々みんなで、全員でもう少し頑張りましょう。

 

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そして下記の3記事はぜひ読んでほしい。

うちの奥さんの記事(facebook)
二幼跡地に建つ予定の民間こども園。“民間”でよいのでしょうか?

戸田議員のブログ
「政治家の二枚舌?二幼と四保と認定こども園」

しまもと町民の会の記事
島本町の子育てについて、第二幼稚園閉園を今後に生かすために(2018年6月12日号)

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