与謝野町の上映会&まちのこし座談会レポ

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1月17日に与謝野町四辻の上映会&まちのこし座談会にゲストとして行ってきました。

与謝野町は京都の丹後地域の町。かつて丹後ちりめんをはじめとする織物産業で大いに栄え、名建築が多く残る町です。
ちりめん街道という観光名所もあります。

与謝野町は京都北部なので遠いかと思いきや、大山崎町ICから車で1時間半程度で到着します。
少し遠いけど行ける人は行こうぜ!ということになり、折家もPuoと息子とファミリーで連れて行ってもらう事にしました。
我が家は車がないので、いつもありがとうの中村さんご夫妻に特別にエルグランドを借りてもらいました。

そういうわけで、道中一緒だったのは中村さんご夫妻と頼れる日高氏と京都移住計画の田村さん、そして折家のメンツです。
後でオオバさん達も別の車で来て下さいました。

車内BGMは当然のカホナカムラ。大山崎体育館でのライブ録音@本人にまだ渡せてないをエンドレスリピートです。
だいたい「シャロン」を6回ほど聞いたあたりで到着となりました。

到着後、今回僕らを呼んで頂いた方のご自宅に訪問して簡単に打ち合わせ。いい加減こういうときのために、名刺ぐらい持たないといけないかもしれないなと思うとります。

会場はこんな感じです。サラウンドも可能なシステムが用意されていましたが、映画はモノラルメインで、時折ステレオなだけです。すんません。

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コーヒーブースもあります。中村さん達は今回は豆を提供したとのこと。彼らによると、他の人が握ってくれたおにぎりが美味しいように、誰かが入れてくれたコーヒーは、自分達がコーヒー屋さんでも特別に美味しいらしいです。

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映画上映の方はあらかた準備していただいていたので、今回は特にやることがありません。
さて、それではと上映が開始されるのを見届けてから町内の散歩に出る事にしました。
映画上映中は息子が会場で暴れるとやっかいなので、だいたい子守を兼ねた外出散歩です。

ちょうど街がどういう所なのか歩いてみたかったので、良い機会でした。

打ち合わせの時に、町の状態についての話を聞いて目で見てみたかったからです。人口が減り、過疎の問題がある。観光やイベントで盛り上げたいが若い人がなかなか集まらないなどなどと。

確かに車が時折行き来するものの、あまり人は歩いていません。でも、所々に味わいのある風景に出くわします。
なかなか素敵な木の階段だなと登っていくとお墓でびっくりとかありましたが、古ぼけた橋とかなかなか。そして一つ一つの家が広い。庭で遊べばいいから公園いらないぐらいだ。

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で、公民館すぐ近くの小学校の校庭です。めっちゃ広いです。見晴らしも最高。

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で、上映が終わり後半の座談会となりました。まずは佳太さん、それから僕、田村さんの順番で自己紹介を兼ねてのソロトークです。

まずは我らが佳太さん。
いつものように緊張したことない完璧すぎるプロジェクトの説明と山崎のプレゼン。もはや名人芸。

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おかげさまで、僕は特に何にも言う事がなくなるという嬉しくも悲しい悲鳴がこだまします。

なので、簡単な自己紹介と山崎観光案内所のサイトの話でもするかと思って話しはじめたら、このページの一番上の画像のようになりました。ついでに彼が足で配線をブチっとやりました。またかー!

平静を保ちつつ、この状態でうちの子の演技はどうだったか尋ねると拍手をいただきました。今日の僕のピークです。
しょぼいトークでしたが、今回は監督した映画を持って行ったということで許していただきたいと思います。

で、続いては京都移住計画代表の田村さんのトーク。個人的にWEB上で活躍を見ていたものの、詳しく話を聞くのは初めてなので、とても楽しみにしていました。

京都移住計画とは、ざっくり言うと京都に移住(IターンやUターンを含めたもの)東京に出た人たちが京都に帰るための、あるいは移住するための手助けをしている会社です。誰かの人生を変え、支える意義のある仕事です。田村さんはまだ30そこそこの若さで革命児みたいな雰囲気です。かっこいいなぁ。物腰も柔らかいし声がいい。いい声大事。

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ちなみに、会が終わってから田村さんからあと数カ月でお子様が誕生することを教えてくれました。

そして将来、子供と一緒にこういうイベントに出たらどうなってしまうのかというのが、折小野さんのおかげでよく分りましたと、素敵な声で告げてくれました。誰からでも何かを学びとるという素晴らしい態度を持つ方でもありました。

そうして、今度は参加した人達と僕ら全員で座談会です。
与謝野町の各区は過疎問題に直面しています。財政上は補助金で何とか生きながらえている地域もあるそうです。

彼らにとっての「まちのこし」は文字通り「まちそのもの」を残すこと。消えるかもしれないという自分達の町をどうやって守るかという切実なものです。

開発でコピペみたいな戸建が立ち並んで、味わいのある建物や風景がなくなっていくのを惜しみ、それを大事にしたいと自分たちが山崎で考えている「まちのこし」とは意味合いが違います。本当に切実です。生き死にの問題ぐらいの感覚です。

話の間、さっき歩いていた街並みがよぎっていました。何かためになることを言えたらなと思いましたが、その場では何も思いつきませんでした。

ただ、こんなに、ここに何とかしようという人が60人近くもいるんだからここにいる人たちで何かやれば、もう何かできるんじゃないかなと思っていました。

今回は我々は映画をやりました。一見映画は大きなプロジェクトに見えますが、自主であればそんなことはありません。コアなメンバー数でも10人もいかないです。予算も0からだし。自分の興味と町の発展がリンクすることを何か見つけてほしいと思います。

やると良いことありますよ。僕がどれだけこの映画製作で、良いことがあったか。
例えば、良い事の一つに以前は町に友人と呼べる人は5人もいるか?という状態だったのに、いつの間にか知り合いが100人ぐらい増えました。なんかすごいなと思います。

何かやるとその人の人生が輝きます。その輝きは制作が終わった後もお腹のあたりにずっと残っています。それは間違いなく一生ものです。
前に立つと辛い部分も多々ありますが、これだけは保障できます。

ちなみに後で、与謝野町でこういうプロジェクトが始まっているのを教えてもらいました。
YOSANO OPEN TEXTILE PROJECT
https://mtrl.net/project/yosano/

与謝野町は歴史があって面白いものが残っている町だから、当然です。
頑張ろうと動き出している人達がいます。

で、最後にお寿司やさんみたいな所でうどんをごちそうになりました。

そこで映画の話もでますが、やっぱり出るあの歌は誰なの質問?
酒の入ったおじさんたちの、似てないけど雰囲気だけ伝わるモノマネのシャロン。
佳穂さんの声が本当に良いと。うんうんと僕らは頷きます。与謝野町にもいつかライブに来て欲しいなと。
思うよねやっぱり。

時間がなかったので、与謝野町の海や名所は全く訪問できなかったのが残念ですが、また何か機会がありそうな気がするのでその時には行こうと思います。

帰りの車は、いつも恒例の日高氏による、映画編集の説教というかダメだしをされながらの家路でした。
まぁ次の上映までに修正がんばっておきます。

ちなみに京都新聞で上映会と座談会を記事にしてくれたそうです。

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